砂糖の代替甘味料といえば、
癖がなく使いやすいオリゴ糖、
殺菌効果や風味を活かせるはちみつ、
香りが良く、優しい甘さのメープルシロップ、
近年主流になってきた低GI値のアガベシロップ、
などがポピュラーですが、最近注目の新甘味料
「キャロブシロップ 」はご存知ですか?
キャロブ=イナゴマメのこと
「キャロブ」の正体は、何と「お豆」!
キャロブは地中海原産の常緑のマメ科の植物で、日本では「イナゴマメ」と呼ばれています。
キャロブの鞘は長さ15〜20cmと、かなり大きめ。
熟したキャロブのさやは大変甘く多量の糖分を含んでおり、ヨーロッパでは古くから甘味料として使われてきました。
世界でサトウキビが利用される以前は、砂糖の原料として最も重要であったとも言われています。
また、ガラクトマンナン、ペクチン、安息香酸、タンニンなどを含み、乾燥したさやは下痢止めや鎮痛剤、口内炎治療などの民間療法に使われていました。
キャロブのさやは洗礼者ヨハネが食べたイナゴマメであると信じられており、「聖ヨハネのパン」とも呼ばれています。
聖書にも記載があるほど古くから地中海沿岸で親しまれてきたキャロブのシロップですが、日本においてはこれまでほとんど紹介されたことがありませんでした。
そして今、ハチミツやメープル、アガベシロップに次ぐ、優しい風味の低GI値シロップとして注目されています。
お豆から甘いシロップが採れるとは、驚きですよね!
まだまだ日本では珍しいキャロブシロップですが、
また、海外では「キャロブハニー」とも呼ばれています。
低カロリー&GI値のヘルシーシロップ
キャロブシロップの特徴は、カロリーとGI値の低さ。
カロリーは砂糖に比べて20%低く、GI値は約40!
はちみつやメープルに比べるとかなり低いことがわかります!
ちなみに、アガベシロップはGI値28なのでもっと低いのですが、
アガベシロップの独特な香りが苦手な方や、
甘さが強すぎて使いにくいという方もよく聞きます。
GI値やカロリーについてはこちらの記事を参照ください。
天然成分「ピニトール」を多く含有!
キャロブシロップは、嬉しい健康成分も含有しています。
キャロブシロップに含まれる「ピニトール」という珍しい成分。
ピニトールは、ビタミンB群の一種で、大豆やルイボスティー、アイスプラントなどに多く含まれている天然成分の1つです。
血糖値を下げる働きを持つことから、日本では主に糖尿病の予防のサプリメントの成分として活用されています。
また、妊活用の葉酸サプリなどにも配合されている今大注目の成分です。
キャロブシロップはどんな味?
お豆のシロップと聞くと、果たして美味しいのか?!
気になるところですが、
温水で丁寧に抽出したキャロブシロップは全くクセがなく、優しい甘さ。
個性の強いはちみつやアガベの独特の匂いやクセが苦手な方に、
とてもオススメのシロップです。
また、はちみつよりも水にも溶けやすいので使いやすく、
どんなお料理にも合うのが特徴です。
※抽出方法、原材料や原産国等は各メーカーにお問い合わせください。
あんしん、あんぜん、よいしなのメリリマです。