古くから調味料として親しまれているお酢。
ダイエット効果、むくみ改善、疲労回復や食欲増進効果、さらには腸内環境をよくする働きなど、様々な健康効果があります。
しかしお酢にはたくさんの種類があって、どれを選んだら良いのかわからない…と言う方も多いのでは?
そこでお酢の種類や選び方についてご紹介します。
お酢の種類
お酢には大きく分けて「醸造酢」と「合成酢」の2種類があります。
●「醸造酢」は酢酸菌の働きを利用して酢酸発酵させるお酢。
●「合成酢」は、化学的に合成された「酢酸」などを原料として造らるお酢。
「合成酢」は早く大量に生産するため、添加物も多いとされています。
少し危険な匂いがする「合成酢」ですが、実は現在では業務用が主で、あまり一般には売られていないようです。
「醸造酢」でもアルコール添加されているものが多い!
では「醸造酢」ならば「本物のお酢」なのかというと、実はそうではありません!
原料を一から発酵させて醸造酢を作るとなると、2〜3ヶ月かかってしまうため、市販の安価な醸造酢には「醸造用アルコール」(「アルコール」「酒精」とも呼ぶ)を添加して造るのが一般のお酢です。
アルコールを添加することで、発酵をが促進され、2~3日から1週間程度で醸造酢が完成するのです。
「醸造用アルコール」は、エタノールと同じものを表します。
とうもろこしやさとうきび由来の廃糖蜜から作られますが、遺伝子組み換え作物が原料であることが多いようです。
発酵方法による違い
お酢造りは、原料から一旦お酒を造るか、またはアルコールを加えたものを「酢酸発酵」させます。 その「酢酸発酵」の中には下記の2つの方法があります。
静置発酵法
古来からある伝統的な発酵方法です。容器は、壷、樽など様々。
発酵槽に仕込み液を入れ酢酸菌を植え、この酢酸菌が、お酒からお酢にかえる働きをします。
その際に菌の発育には空気(酸素)が必要なので、菌は液の表面部分でのみ活動します。
そのために、発酵を終える(お酢になるため)までに、約2ヶ月~3ヶ月かかる。
連続醸造法(通気発酵法)
発酵タンクに、発酵槽に仕込み液を入れ酢酸菌を植えます。
酢酸菌は好気性菌なので、エアレーションで強制的に常に空気を送り込みながら発酵させるため、タンク全体で酢酸菌が活動。
この方法だと、発酵を終えるのに早ければ1日で終わるとも。
市販の大手メーカーのものは、この方法で造られているものが多いです。
静置発酵法と連続醸造法とでの、出来上がったお酢は、分析値レベルでは、違いはありません。
しかし、官能的な部分では時間をかけて造る静置発酵法で造ったお酢の方が、味わい深く柔らかな感じになるといわれています。
「純」のつく醸造酢を選ぶのが◎
なるべく体に良い醸造酢を使いたいけれど、発酵方法までこだわれない…という方は、「純」のつくお酢を探してみると良いでしょう。
「純米酢」や「純りんご酢」など、「純」のつく醸造酢を選ぶのがおすすめ!
純がつくものとつかないものの違いは、アルコール添加の有無違いと、原材料の割合です。
「純」醸造酢は発酵を促進するためのアルコール添加をせず、原材料のみから発酵します。
そのため、通常の醸造酢に比べ、「純」醸造酢には約5倍の原料が使われており、味はもちろん、栄養面でも優れています。
原材料が多い分、お値段も少し高くなりますが、健康のために飲むお酢として選ぶには最適です。
添加物だらけのお酢飲料には要注意!
注意したいのが、「健康のために飲む酢」と称して販売されているお酢飲料。
お酢は身体に良いので、薄めて飲むのに手軽なお酢飲料を購入する方も多いようです。
しかしこのようなお酢飲料の原材料表示を見てみると…
原材料名:
米黒酢、梅果汁、果糖ぶどう糖液糖、黒糖入り砂糖液 添加物:クエン酸、香料、甘味料( スクラロース)
このように添加物が多すぎて、最早健康に良いとは言えません。
健康のために飲むなら「純りんご酢」がおすすめ
健康のために毎日お酢を飲みたいと言う方には、フルーティーで飲みやすい「果実酢」がおすすめです。
果実酢はその名の通りフルーツを原料としたお酢で、こちらも醸造酢の一種。
ぶどう酢、ブルーベリー酢、ゆず酢、ざくろ酢など様々ですが、
一番のおすすめは「純りんご酢」。
特に、りんごのみから作られた純りんご酢は、自然な甘さでフルーティーな香りも楽しめるのでお酢ドリンクにぴったり。
おすすめの飲み方は、蜂蜜と合わせて水で割ったバーモントドリンク。
炭酸水やりんごジュース、豆乳で割っても美味しいですよ。
ぜひ「純りんご酢」でお試しください!
あんしん、あんぜん、よいしなのメリリマです。