あなたの食べているチョコレートは大丈夫?
最近のチョコレートブームで再注目されている、チョコレートの健康効果。
チョコレートの原材料のカカオには様々な健康効果があり、特に、「カカオポリフェノール」は、体を老化させる活性酸素を抑える働きがあることが知られ、生活習慣病に有効であるといわれています。
しかし、気をつけなければならないのは、すべてのチョコレートが健康によいとはいえないということ。
チョコレートの原材料は、主にカカオと砂糖からつくられます。
カカオは非常に高価なものであるため、板チョコ1枚を100円で販売するのは困難です。
つまり、市販の安いチョコレートは、高価なカカオの代わりに、別の混ぜ物や添加物で補っているということなのです。
ごく一般的な市販のチョコレートの原材料表示は・・・
実際に、スーパーで売られている、某チョコレートの原材料を確認してみると・・・
砂糖、植物油脂、全粉乳、カカオマス、ココアバター、乳等を主要原料とする食品(ホエイパウダー、生クリーム、脱脂粉乳、乳糖、バターミルクパウダー、砂糖)、乳糖、脱脂粉乳、乳化剤、香料、(原材料の一部に大豆を含む)
チョコレートに限らず、何かを買うときに必ずチェックしたいのが、原材料表示。
原材料表示は、多く使われている材料から記載されていて、もちろん、添加物も多い順に表示されています。
なので、この商品の場合、砂糖と植物性油脂が一番多く含まれているということ。
チョコレートなのにカカオマスではなく、「植物性油脂」の方が多いというのは不思議ですよね。
ちなみに、一般的な口どけの良いミルクチョコレートの場合、カカオマスの含有%は30~40%程度と言われているので、それよりも前に「植物性油脂」と表記されている場合、植物油脂の割合が40%を超えていると考えれらるのです。
この商品は、砂糖と植物性油脂で7~8割を占めていることになります。
安価なチョコレートに含まれる添加物
このように、安価なチョコレートには、コストを削減するために安価な原材料が使われています。
チョコレートに含まれる代表的な添加物は、ぜひ押さえておきましょう。
植物油脂
本来ならばカカオバターを使うべきところを、コストダウンのために安価な植物油脂を使い口どけを良くする。
表示の仕方は「植物油脂」とだけかかれることが多く、具体的な名前は表示しなくても良いため、どんな品質の油を使っているかが不明。
一般的に、チョコレートやお菓子には常温で固まるパーム油が使われることが多い。
また、油脂の品質が分からないと、トランス脂肪酸を多く摂取してしまうというリスクも。
合成香料
チョコレートの香りを人工的に補う。主原料は石油である場合が多い。
香料や、乳化剤などは一括表示が認められており、成分に何が使われているか分からない。
乳化剤
カカオと植物油脂を乳化させるもの。
香料や、乳化剤などは一括表示が認められており、成分に何が使われているか分からない。
人工甘味料
アスパルテーム・スクラロース・トレハロースなど。
砂糖より安価でカロリー0だが、安全性が疑問視されている甘味料。
砂糖の4万倍の甘さの甘味料も。
↓人工甘味料についてはこちらの記事をご覧ください。
なぜこんなに添加物が必要なのか
本来であればカカオマス、カカオバター、そして少量の砂糖さえあれば、チョコレートは作ることができるはず。
しかし、市販のチョコレートのように安価なものを販売するには、コスト・手間の削減、賞味期限の確保、見た目、口どけや風味を良くするため、添加物は必須になっています。
ほぼ油と砂糖、そして添加物が加えられたものを食べて、健康に良いはずはありません。
また、カカオは融点が30~35度と溶けやすく、特に夏場は品質保持が難しいため、安価なチョコレートは常温でも溶けにくくするために植物性油脂を混ぜ、品質を安定させなくてはなりません。
体に良いチョコレート選びを心がけて
大人から子供までみんなが大好きなチョコレートですが、美味しすぎるがゆえに中毒性もあるため、つい多量に食べてしまいがちです。
しかし、注意して商品を選ばなければ、健康効果がまったくないばかりか、さまざまな害悪をもたらす危険すらあります。
チョコレートを買う際には、原材料表示を見るようにして、植物性油脂が入っていないカカオ含有量の多いものを選びましょう。
そして、少量を毎日継続して食べることにより、健康に良い効果が期待できます。
あんしん、あんぜん、よいしなのメリリマです。