私たち日本人が毎日飲む「お茶」。
毎日飲むものなので、安心できる「国産」が一番!
そう思っているのは間違いかもしれません。
お茶の栽培に使われる農薬は200種類以上
お茶の栽培に使われる農薬は、実に200種類以上あり、
お茶の木には、少なくとも農薬を年4~5回から10回以上散布する場合もあるそう。
毎年行われているということは、土壌への農薬の蓄積も避けられないでしょう。
お茶に使われる農薬は分解・消失される?
農薬は散布した後、
●日光による光分解
●風や雨による洗い流し
●作物の代謝
●酵素や水との化学反応分解
などの分解によってその一部が消失されるとも言われていますが…
日本のお茶は残留農薬基準値が緩い!
しかし、消失されているかどうかの基準となるのが、残留農薬の基準値です。
日本では他の農産物と比べて、お茶の残留農薬の基準とされる数値が高いのが問題です。
例えば、大豆とお米の基準を比べてみると、
農薬 シラフルオフェン
お茶:80ppm 大豆:0.1ppm 米:0.3ppm農薬 テブコナゾール
お茶:50ppm 大豆:0.3ppm 米:0.05ppm農薬 クロラントラニリプロール
お茶:50ppm 大豆:0.2ppm 米:0.05ppmお茶の方が、1000倍多いものもあります。
引用・出典:CHAKATSU「毎日飲むお茶。茶葉の【農薬】は大丈夫?」
その中には、たとえば台湾、アメリカ、オーストラリアなどでは検出されたら輸入できない「不検出」で、EUは0.02ppm(㎎/㎏)以下なのに、日本の基準値が40ppmと2000倍もゆるいものもある。
シラフルオフェンという農薬など、EUでは0.01ppmなのに、日本は80ppmと、なんと8000倍もゆるいのだ。
出典・引用:日刊ゲンダイ「おいしい「一番茶」は毒まみれ…高濃度で農薬検出の衝撃」
お茶だけ残留農薬基準値が高い理由
諸外国でも、お湯を注いでそのまま飲む為、農薬の基準を「不検出」にしている国も
多いようですが、なぜ日本では残留農薬の基準が高いのでしょうか。
日本では
①茶葉を食べない
②一度に使う量が少ない
③茶葉に残っている農薬は溶け出しにくい
などといった理由で、基準をゆるくしているそうです。
果物や野菜は必ず洗ったり、皮をむいたりして食べるものですが、
お茶は淹れる前に洗うことがでないので、逆に厳しくしてほしいものです。
収穫後、農薬を洗い流す工程はなし!
さらに困ったことに、お茶は収穫したあと乾燥・選別して出荷されますが、
この工程で農薬を洗い流す作業はありません!
しかも、お茶を入れるときに茶葉を洗う人はいません。
一番茶などは特に、農薬を散布してから摘み取るまでの期間が短いことから、
高濃度で農薬が検出されることがあるんだとか。
一番茶はおいしいですが、「無農薬」「オーガニック」の表示がなければ、
それなりに覚悟して飲む必要があるのかもしれません。
玉露のように高級なお茶もありますが、高いからといって安全なお茶だとは限りません。
世界第3位の農薬使用大国「日本」
日本は、耕地1ヘクタールあたり農薬使用量(2010年)は12.1kgで、
世界第3位の農薬使用大国と言われています。
これは、アメリカの倍、ヨーロッパ諸国の3倍~10倍に及ぶ。
1位は中国で17.8kg/ha、2位は韓国で13.1kg/haとなっている。
(出典:GREENPEACE「日本は農薬大国!? 農薬を使う理由は?」)
EUで全面使用禁止され、その後、韓国、アメリカやカナダの各州で次々に規制、
毒性がとても高く禁止された「ネオニコチノイド系」農薬も、日本では野放し状態。
有機農家のシェアも、世界最低レベルで、日本の耕地面積の*0.5%にとどまっています。
(*出典:農林水産省「有機農業をめぐる事情 平成30年3月」)
健康にいいはずのお茶に、農薬が残留?
農薬が基準値内だからと言っても、農薬は害虫や細菌などを殺すための有毒なもの。
その成分が含まれているお茶を、安心して飲むことはできません。
お茶には、種類によって様々な健康効果が期待されますが、
農薬が残留しているものを毎日飲んでいるのなら、意味がないどころが有害になってしまいます。
特に、妊娠中の方が飲むものや子供たちが飲むお茶を選ぶ際は、国産にこだわらず、
「無農薬」「有機」「オーガニック」などの表示があるものを探してみてはいかがでしょうか。
お徳用でコストパフォーマンスが高い「みたけ」の有機麦茶はカナダ産。
あんしん、あんぜん、よいしなのメリリマです。